002.時が来て


やっと開放される

あの時
僕は確かに死んだんだ
君を抱いて奈落へ
心と共に体まで

目が覚めたときの事実
残酷なほど紛れもなく
僕はこの世に残った

君が居ない現実
不自由な体の過酷
そして只管に空虚

「一緒に逝って」
そう泣きじゃくった君は
僕を一人取り残した残酷な人
忘れられない

時が来て
やっと開放される

君からの贈り物なのだろうか
それとも
僕を欲した君の手回しなのだろうか
病に侵された僅かな命

時が来て
やっと開放される
君を抱きしめにいくよ